裏のまた裏話

祝! 増田選手&青山選手支配下登録!

どもども。

 最近は色々とトレードがありますね。

 

まず日本ハムエスコバー投手とDeNA・黒羽根捕手のトレード。来日1年目の新外国人を放出するこのトレードは意外でした。

さらに、また日本ハムの屋宜投手とヤクルト・杉浦投手のトレード。杉浦投手といえば2013年のドラフト1位。屋宜投手は昨年から一軍登板がなく、日本ハム有利のトレードに見えますが、怪我人続出で二軍でも投手のやりくりに苦労するヤクルトの現状を考えるとやむなしでしょうか。

 

そして僕の贔屓球団である巨人が楽天と金銭トレード。ルイス・クルーズ選手を放出しました。

クルーズ選手は巨人の二塁手たちの中では実力がある選手でしたが、外国人枠に阻まれ今年の一軍出場は少ないものでした。これから一軍へ上がる見込みもあまりなさそうですし、二軍にいたとしても若手の出番を奪ってしまうので良いトレードだったと言えるでしょう。

実力はあるのだから優勝争いを繰り広げる楽天にとっては戦力となるでしょうし、クルーズ選手本人にとっても大きなチャンスですから頑張ってほしいものです。

 

そしてこのトレードにより巨人は支配下登録選手の枠が1つ空いて67人となりました。7月31日までに3人まで新たな選手を追加できることになります。

当然育成選手の昇格が期待されていたわけですが、2人の昇格が決まりましたね。タイトル通り、今回はこの2人について書きたいと思います。

 

三軍の一期生・増田選手

 まずは増田大輝選手。以前もこのブログで話題にしたことのある選手で、期待していたので嬉しい限りです。

ただ、この選手は唯一無二の存在感があるかといえば現状ではそうでもない。内野バックアップなら寺内選手や吉川大幾選手もいますし、他の育成選手の顔ぶれを見るとポジション的に優先度は高くないかと思っていました。

 

それでも増田選手を支配下登録したことには大きな意味があります。

それは彼が三軍制の始まった2016年に育成選手として入団したということ。

 

いわば三軍の一期生なのです。三軍ができてから支配下登録された選手にはウーゴ選手とかアブレイユ選手とかいましたけど、三軍で育成したというわけでもない。

増田選手と同期で育成指名された長谷川潤投手も昨年支配下登録されましたが、早い段階での支配下登録だったのでやはり三軍で育てたという感覚は薄い。

 

その点、増田選手は今まで三軍で腕を磨き這い上がってきた選手です。彼の支配下登録は他の育成選手にとっても励みとなることでしょう。

三軍制の利点は多くの素材を保持し、チームに競争をもたらせること。ただ、三軍にいる選手が試合成立のための数合わせとして扱われているようではモチベーションも上がりませんし、良さが生きません。

今年は篠原投手の支配下登録もありましたが、定期的に育成から支配下登録していくことでチームに刺激を与えていってほしいもの。

三軍の一期生・増田選手にとってこの昇格は卒業を意味します。他の三軍選手のためにも戻ってきてはいけませんよ。

 

最後尾から1番を狙う青山選手

 もう1人は2013年の育成ドラフト1位・青山誠選手。

日本大学出身で村田選手や長野選手の後輩かつ戸根選手の先輩にあたります。

 

巨人の公式サイトで成績を確認すると、三軍では今季57試合に出場し打率.321で8本塁打、二軍でも30打席で2本塁打を放ち長打率.538とパンチ力のある選手。

三軍の選手は小粒な選手が多い中、彼のようなタイプは貴重だと言えるでしょう。

 

青山選手は1年目の2014年から育成選手ながらイースタンリーグの公式戦にも出場。12試合で打率.379と実力を示しました。

しかし、その後は怪我に苦しみ2年目の2015年は公式戦に出場できず。なかなかの苦労人です。

 

昨年は公式戦出場もありましたが、支配下登録はならず。昨年9月の記事では打撃スタイルの変更について語っています。

それによると、今まではアベレージだけを追い求めてきたが、チーム状況を考えた時に右で長打が打てればチャンスをもらえると思ったとのこと。そして少しアッパー気味にバットを出すようにしたそうです。

 

現在の巨人一軍は右打者が多いので左打者なら、と思わなくもないですがそれは致し方ない。たとえ右であっても長打を増やそうと考え、実際にそのための取り組みとして、結果に繋げたのは素晴らしいことです。

現在の巨人はレフトのレギュラーが定まっていません。最近は亀井選手の起用が多いですが、フル出場するのは難しい選手だし、左投手相手ならば右打ちの選手を使いたいところ。

右打ちの若手では石川選手や岡本選手もレフトの定位置を狙うことになりそうですが、長打を武器に青山選手もチャンスを掴み取ってほしいと思います。

 

1991年11月1日生まれ、大学4年秋には1番打者を務め、育成ドラフト1位で指名された青山選手は何かと1という数字に縁があります。

新たな背番号は99と支配下選手の中で最も大きな番号を背負うことになりましたが、そこから結果を残してぜひとも1軍の舞台で1番に輝いてほしいものです。

 

支配下枠は69人。最後の1人は?

 増田選手と青山選手の昇格で支配下登録の枠は69人。あと1人を上げる余裕があります。

 

まず注目されるのは田中貴也捕手。2014年の育成ドラフト3位で今年支配下登録された篠原選手と同期。

チームには小林選手が正捕手として君臨していますが、2番手以降が弱い。3番手捕手が打てない守れない将来性もないと三拍子揃った相川捕手では話になりません。

小林選手も打撃が弱く、レギュラーを確約するには少し心もとないのでライバルを育てたい。田中選手を昇格させるとその点でチームに刺激を与えられますし、期待したいところ。

 

他の候補としては育成選手として7年目を迎えた成瀬功亮選手。

直球の最速は150キロを誇り、三軍では18試合で防御率2.08と安定。中継ぎとして期待される選手です。

 何より故障などもあったとはいえ、育成選手として7年目を迎えられたのは本人の素質と野球への姿勢があってこそでしょう。

来月には25歳になり、素質だけでやっていくにも限界が見えつつあるだけにこのタイミングでの支配下登録へ期待がかかります。

 

あとは支配下登録された経験もある土田投手も候補でしょうか。今季二軍では12試合の登板で防御率5.40とパッとしませんが、10イニングで13奪三振。一軍経験もあるだけに即戦力のリリーフを求めるならアリなのかもしれません。

 

何にしろ高木京介支配下登録だけはしないでくれれば良いですね。

 

 

さて、育成から支配下登録される選手も出てきて、いよいよシーズンは後半戦へ向かっていきます。巨人は既に優勝は厳しく、Aクラス入りすら黄信号という状態。ファンとしてはギリギリまで応援しようと思いますが、来季以降へ向け、若手の積極起用も視野に入ってくるところです。

 

増田選手はセカンド、青山選手はレフトを中心としてそのチャンスを活かし、他の選手も2人に負けないように頑張ってほしい。

セカンドとレフトで右打ちと言えば巨人の害悪選手御三家の一角・中井大介がいます(あとは山口俊と高木京介)が、負けちゃいけませんよ。若手の活躍で、巨人に中井のいる場所はないと思い知らせてやりましょう。

 

それでは今回はこのへんで。

また次回!