裏のまた裏話

7/29 巨人二軍

どもども。

タイトル通り今回は二軍戦の話です。

 

昨日の巨人二軍はヤクルトに12-0、9回表降雨コールドで大勝。

やるからには勝つに越したことはないのですが、あくまで二軍なので勝ち負けばかり気にしても仕方ない。しかし、昨日の試合結果を見てみると語りたいことの多い試合でした。

 

山口鉄也投手が実戦復帰

昨日のスタメンは以下の通りでした。

 

8立岡 4吉川尚 Dギャレット 7岡本 3堂上 9青山 5藤村 2河野 6増田 P山口鉄

 

前日に支配下登録されたばかりの青山選手と増田選手もスタメン。

何といっても注目すべきは先発投手。巨人の黄金時代を支えた鉄腕リリーバー・山口鉄也投手が実戦復帰です。

 

山口鉄也投手は先頭の大引選手から三振を奪うと、2番の谷内選手をサードゴロ、3番廣岡選手はショートゴロに抑え1回をパーフェクトピッチ。

シーズン序盤からここまで離脱していたように長年の疲れがあるでしょうし、かつての絶対的な投球を再びすることは難しいかもしれません。

 

それでも幾多の修羅場をくぐり抜けてきた左腕には大きな期待がかかります。

今回のリハビリが良い休養になって、一軍に戻ってきたときに素晴らしい投球を披露してくれたら良いですね。

中日の岩瀬投手も今年に入って復活しましたし、山口鉄也投手もまだまだ終わらないぞってところを見せてほしいです。

 

まさか? あの選手がホームラン

 結果を見てわかる通りこの試合は打線が活発でしたが、打撃成績を見ると異彩を放つ選手が1人。

7番サードで出場した藤村大介選手です。

 

2007年、高校生ドラフト1位で入団。あの中井大介とは同期で同い年。

3年目の2010年までは一軍出場がありませんでしたが、2011年にデビューするとこの年から「飛ばないボール」が使用されていたこともあり持ち前の俊足が重宝されることになります。

二塁手として多くの試合に起用され、盗塁王を獲得。この当時は2番の藤村選手が出塁して盗塁、3番の首位打者長野選手がタイムリーを放つというのが得点パターンだった記憶があります。

 

当然翌年以降もさらなる飛躍を期待されたわけですが、非力さは拭えず。

打撃はパワー不足が目立つ。守備も肩が弱いのに加え、足は速いが判断が悪くそんなに上手くない。

彼の伸び悩みから巨人は二塁手を固定できず、片岡選手や井端選手(現コーチ)、先日放出されましたがクルーズ選手と二塁手候補を次々補強する羽目に。新戦力に押されたこともあり藤村選手の出番は減っていきました。

二軍暮らしが続いた彼ですが、二軍でも結果を残せない日々が続きます。かつて一軍でタイトルを獲得した盗塁ですら決められません。「自分は盗塁王だから二軍で失敗するわけにはいかないという意識がはたらいてしまい走れなくなった」みたいなことを言ってたのを何かの記事で読んだ記憶があります。

 

一軍の試合に出れば中井大介と同等か下手すればアイツ以上に足を引っ張るかもわからない彼ですが、中井と違って一軍でほとんど見ないのでマシという評価。でも「その程度」ってことなんですよね。

分離ドラフトとはいえドラ1がこの有様で、彼の伸び悩みが現在のチームに影響与えちゃってる部分もあるわけですから、良い感情を持つことは難しいです。

それに足が速いが非力な左打者という悪い意味で巨人っぽい選手。ぶっちゃけ今年で戦力外かなと思ってます。

 

しかしそんな彼が今日の試合で(前置き長かったですね)意外な結果を残します。

なんと、ヤクルト先発の高卒ルーキー梅野投手からホームラン。もちろんこれが今季1号。

 

まあ一応去年も日本ハムの金平投手(昨年退団しましたが…)から本塁打は打っていますし、高卒ルーキー相手に打ったから何という話ではあります。

それでもこの藤村選手、今年は二軍でまあまあの成績を残しています。

打率は.272で吉川尚輝選手(.244)や岡本選手(.235)、ギャレット選手(.245)より高い。

 

まあ10年目の選手として自慢になる成績なわけでもないですが、彼も一応左打者。現在巨人は左打者不足です。

阿部選手、亀井選手に続く左打者がいない。ギャレット選手は二軍でも不調だしそもそも外国人枠のせいで出番がない。

3番手を橋本到選手と立岡選手で争いますが、どちらも一軍では微妙。

 

本職は内野の藤村選手ですが、一応外野経験もあります。このまま頑張っていればラストチャンスで一軍の出番もあるかもしれません。

まあ外野としても守備力は高くないだろうし、見たいわけでもないですが…。でも同じ内野手の増田選手が支配下登録されて燃えている部分もあるでしょうし、そうやってチーム内の競争が起こってこその三軍制ですからね。

 

これからも暇な時にはかつての盗塁王に注目してみたいと思います。

まあ左打者としてライバルの立岡選手が昨日も4安打ですから厳しそうですけど。

 

最後の支配下選手は? 結果を残してしまった男

 前回の記事でも話題にした通り、増田選手と青山選手の支配下登録で選手枠は69人。7月31日までに新たに加えられるのは1人。

 

7月31日まであとわずかという状況もあってか、昨日の試合は先発山口鉄也投手が降板した後、育成投手リレー。

 

3番手の土田投手は2回無失点。3番手のアダメス投手も1回無失点とアピール。

まあ外国人枠の都合を考えるとアダメス投手が昇格する可能性は低そう。

前回の記事でも軽く触れてますが、経験を買うなら土田投手はアリかもしれません。

 

そしてこの試合はもう1人の育成選手、それも土田投手同様一軍経験のある選手が登板しています。

 

それは2番手で登板した高木京介

 

高木京介は2011年のドラフト4位で入団。1年目から34試合に登板し防御率0.57と成績を残しチームの日本一に貢献。

2年目以降は1年目ほどの結果ではないながらも中継ぎとして起用され続け、ビハインドでの登板が多いという事情もあるとはいえ初登板から139試合連続で無敗という記録も作りました。

 

左腕の割には球速が出ることもあり、リリーフとして重宝された高木京介山口鉄也投手の負担を減らす存在として期待した時期もありました。

 

しかしそんな評価が一変したのが昨年の3月。

高木京介野球賭博に関与していたことが発覚。1年間の失格処分が下されることになりました。

 

先に関与が発覚していた他の3人が無期限での失格だったこともあり、彼への処分に疑問の声も上がりましたが、まあ僕にとって処分の内容自体は重要ではないのです。

巨人の選手が野球賭博をしていたということが問題。

 

野球賭博がタブーとされる最大の理由は八百長行為に繋がり得ること。八百長をしていたというわけではないそうですが、プロ野球選手がそれに繋がることをしていたというのはあってはならないこと。ファンに対する裏切りです。

 

だから失格処分の期限が切れても、プロ野球に関わらないでほしかった。

しかしコイツは戻ってきた。3月に育成選手として巨人に復帰。

 

何故戻ってきたのか。野球選手だから野球をすることが償いだと言うのか?

あんな裏切りをしておいて、野球をしている姿を見ても応援できるわけないじゃないですか。

 

どんなに無敗記録を伸ばしても、仮に先発転向して沢村賞を獲得したとしても、野球賭博したことを許す気にはなれないと思います。

罪を憎んで人を憎まずとも言いますし、実力があって野球をしたいという思いと資格があるなら受け入れるのが正しいのかもしれません。

でも受け入れられない。処分が明けたからって1年でノコノコと戻ってきて野球をすることが償いになるものか。どんなに実力があってもファンに心から望まれない選手なんてプロとして資格がない。僕以外のファンの感情はわからないけど…。

 

僕は中井大介が二軍に落ちてほしくて仕方ないですが、中井だってプロのレベルの中で必死にプレーしてるのは間違いない。攻守に失敗することもある、というか失敗ばっかですけど、失敗したくてしているわけじゃない。

プロを相手に必死にやっている事実を評価するなんて失礼だと思うからわざわざしませんけど、あんな奴でも必死にやっているわけだから、プロ野球に関わるなとまでは思わないわけですよ。二軍に落ちろとかトレードされてくれとは思うけど。

 

でも賭博野郎はどうか。奴が賭博したのは自分の意志です。賭博したくて、賭博した。八百長に繋がりかねない、ファンへの裏切りだというのに。

コイツはファンを裏切りたくて裏切ったのです。

 

そんな奴が一軍に帰ってくるなんて耐えられない。罪の償いを美談になんかされたら堪ったものじゃありません。

だから支配下登録してほしくないし、期限の31日までにされないならそのまま退団してほしいと思ってる。

 

しかし、そんな思いを嘲笑うかのように賭博さんは結果を残しました。

昨日の試合、2回から登板すると4イニングを無安打無失点で勝利投手。4イニングで60球を放ってますから、7月中の登板はもうないでしょうけどアピールには成功しました。

育成選手の中で実績は段違い。ブランクこそあれ実力だって育成選手と同等以上にあるのでしょう。

 

でも支配下登録してほしくない。頼むからしないでくれ。

この記事は予約投稿なんですが、書きながら明日の朝刊に「支配下最後の一枠は賭博野郎」という見出しが躍っていないかとビクビクしています。

(設定ミスって、予約せず単に下書きで保存しちゃってた、テヘッ

とりあえず今日の朝刊ではそういう記事出てなくて良かった!!) 

 

 

今回はこのへんで。賭博さん帰ってこないで。

ではでは。