裏のまた裏話

成田翔初登板!

どもども。お久しぶりです。

しばらく更新してなかったんですが、色々あったようななかったような。

甲子園が始まる前は甲子園の感想でも書こうかなと思ってましたが、甲子園見て、プロ野球見てると1日が終わってブログ書かずに寝るという。

そんなこんなで甲子園が終わってからもしばらく立ちますが久々のブログです。

飽きて辞めたわけではないし、ブログに書けるかもなあと思って書き溜めしている文章とかもあるのでまあそのうち…いつになるか知らんけど…

 

で、今回久々に更新するのは千葉ロッテマリーンズ成田翔投手がプロ初登板したから。

以前、フレッシュオールスターの時にも書いたんですが、僕は成田投手の大ファンです。2015年夏、秋田県大会でキレのある直球を見た時に一目惚れしました。

甲子園でも大活躍。龍谷健大高崎仙台育英と名勝負揃いでした。大会後には日本代表にも選ばれましたしね。

プロ入り後、1年目は故障もあって苦しみました。今年もちょっと制球に苦しむ場面があるかなという印象でしたが、昨年より成績が向上して着実にレベルアップしたことを感じさせていました。

そしてロッテの低迷もあり、一軍登録!

同世代だと中日の小笠原慎之介投手や楽天オコエ瑠偉外野手が活躍中。同じ東北出身の左腕・広島高橋樹也投手も一軍デビューしましたし、対抗心もあったところでしょう。

初の一軍で出番を待つ成田投手。そして、その出番は意外な形で訪れたのです。

 昨日、僕はロッテファンなのになぜか巨人VS中日を見ていました。

試合は巨人が完封負けでした。僕はロッテファンだからどうでもいいけど。

巨人はどうして中井をスタメンで使いたがるんでしょうかね? 僕はロッテファンだからどうでもいいけど。

 

試合が終わって、BS1でやってた西武VSロッテにチャンネル変更。9回裏、7-6でロッテがリード。成田投手が出ることはなさそうな展開です。

しかし、西武がロッテの内投手を攻めて同点。サヨナラ負けこそ防ぎましたが、試合は延長戦に突入。

延長戦で投手が尽きれば成田投手にも出番が来るかもしれません。とはいえ、この時点ロッテのブルペンには一軍経験のある田中投手や宮崎投手もいましたから、その確率は高くない…僕はそう思っていました。

 

10回表、ロッテはペーニャ選手の犠牲フライで勝ち越し。

(」・ω・)」ぺー!(/・ω・)/にゃー!

1点リードの10回裏、中継ぎをほとんど使い果たしているロッテが誰をマウンドに上げるのか注目が集まります。

 

今季限りで退任のロッテ・伊東監督(どうでもいいですが僕と誕生日同じなんですよ)が10回裏のマウンドに上げる投手を審判に告げました。

それが、成田投手。1点リードの10回裏、抑えればセーブが付く大事な大事な場面でプロ初登板です。

普通、先発以外で投手を初登板させる時って、楽な場面でプレッシャー少なく投げさせようとするじゃないですか。大量リードしてるとか、逆に大差で負けているとか。

それなのにこの場面ですよ。抑えればプロ初登板初セーブ、逆に2点取られたら初登板にして負け投手。大事な大事な大事すぎる場面です。

西武は1番からの好打順。秋山、源田、森の強力な並び…鬼か

西武の誇る左の好打者たちに初登板の成田投手は挑むことになったのです。

 

1番の秋山投手への初球は142キロのストレート。確かボールだったかな?

2球目、144キロを計測。高校時代の最速が144キロだったと思うのですが、それ以来更新したという話も聞いていないし、おそらく自身のMAXでしょう。プロ初登板にして自分の力を出せています。

170センチと小柄ながら、真上から投げ下ろし角度を感じさせるサウスポー。速球には切れがあり、その良さが出ています。

ただ、当然のことながら極限の緊張状態だったでしょうし、制球には苦しみました。秋山選手への投球はフルカウントになります。

そして投じたボールを秋山選手が打ってレフトへ。これは左翼手が捕って1アウト。成田投手、きっちり先頭打者を打ち取って、プロ入り最初のアウトを取りました。

2番の源田選手。昨日、球団の新人安打数記録を塗り替えたそうですね。まさに「源田たまらん」です。でもここは打ち取られてくれ!

しかし源田選手は四球を選んで歩きました。二軍でも四球の数は課題の成田投手。というか、初登板が延長戦の1点リードの場面ってところで乱れるなって方が無理だと思いますが…

そして3番の森選手。大阪桐蔭高校では2年生の時に正捕手として甲子園春夏連覇も経験したスラッガー

さすが森というべきか、ライト前に運んで一死一二塁。成田投手にとってプロ入り初の被安打です。

そして続く4番・右打者である浅村選手のところで成田投手は降板。

登板する時もでしたが、降板する時もロッテの選手たちが成田投手にたくさん声をかけていましたね。ファールフライを必死に捕ろうとする姿など、なんとか成田投手を盛り立てようというチームの雰囲気が随所に感じられました。ロッテファンの僕としてはその姿に胸が熱くなりました。いいチームに入ったなあ。

 

成田投手の後にマウンドに上がったのは右投手の田中靖洋投手。田中投手にとっては古巣相手の登板です。

二塁ランナーが返れば同点、一塁ランナーが返れば逆転サヨナラ負け。そうなれば成田投手は初登板にして敗戦投手。重要で、厳しい場面です。

そんな中、田中投手は西武の主軸である浅村選手を併殺打に仕留めました。2年ぶりの、古巣相手には初めてのセーブ。ロッテの勝利に貢献し、成田投手を救いました。

そしてこのことにより1アウトを取った成田投手にはホールドが付きました。プロ初登板初セーブこそなりませんでしたが、あの場面で1つアウトを取ってホールドを記録したのは大したものです。

試合後には、ヒーローインタビューに呼ばれる粋な計らいも。これからロッテのエースとなって、何度も何度も経験するであろうヒーローインタビューの1回目を初登板で成し遂げました。

 

無事に初登板で成田投手をヒーローにしてくれたのは田中投手。試合後にはこう語りました。

「チームが勝った事が一番です。成田の初登板が苦い記憶にならなくて良かったと思います。自分のことは特に何もありませんよ」

アンタ、漢だよ…

 

本当にロッテはいいチームだなあと思います。今年は苦しみましたが、今起用している若手たちが、これからチームを大いに盛り上げてくれることでしょう。ロッテファンとして応援していきます。

成田投手にとっては嬉しさだけでなく、ランナーを残して降りた悔しさもあった初登板かもしれません。しかし、最初のアウトも取って、ホールドを記録して、確かな一歩目を踏み出しました。

次はさらなる好投を見たい。高校時代のように三振を奪う姿を、先発のマウンドに立つ姿を、そして勝利を記録する姿を見たい。

その姿はそう遠くない未来に見られるのではないかなと思います。これから大きく羽ばたいていく成田投手を、彼の故郷である秋田から応援していきたいと思います。